友の会について

2016年4月22日

人と樹を育てる慶應義塾
応援する福澤育林友の会

皆様は慶應義塾が山林を持っていることをご存知でしょうか。日吉や湘南藤沢キャンパスも自然豊かな森に囲まれていますが、これとは別に北は宮城県から南は和歌山県に至る各地に160ヘクタールにも及ぶ山林があります。この山林を「広く教育の場として、また、交流の場として活用し、義塾として最も重視すべき人材育成に役立てたてる」目的を持ち、幼稚舎の児童から大学院生までこの広大な山林で植樹や育林活動に汗を流しています。

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この育林活動を支援する目的で発足したのが「福澤育林友の会」です。友の会は学校林の育林活動に参加すると共に、全国各地の特色ある山林を訪れて、その地の文化に触れ、友の会が地元の人々との交流の場になるよう努めています。
さらに、森林や環境に関する研究に携わっている方々の支援を得てシンポジウムや講演会を開催し、年2回会誌を発行し活動や計画等をお知らせいています。

 

【慶應義塾学校林と福澤育林友の会の歴史】

財団法人福澤記念育林会の設立
慶應義塾は、昭和37年に福澤諭吉記念学事振興基金を設置しました。この基金の基盤を確立するため、慶應義塾創立百年事業が一段落した昭和39年、当時の高村象平塾長は「慶應義塾は百年続いてきた。これからも百年、二百年続くわけだから”永遠の財産“として学校林があってもいい。今は間に合わなくても半世紀のちの若い人たちが恩恵を得ればそれでいいじゃないか、と思ってね」と語られ、宮城県志津川に山林を購入し、学校林が誕生しました。またその後、 国有林等に義塾が造林・保育を行い、その収益を分け合う分収造林契約を結び基盤を拡充して参りました。しかしながら、義塾には林学部が設置されていなかったため、別法人による運営を行うこととし、塾員の林業関係者等の応援を得て、「(財)福澤記念育林会」を設立しました。

福澤育林友の会の創設
その後、塾員をはじめとし、森林・環境・自然・教育に興味を抱く方々に広く福澤記念育林会事業に参加していただき、森林の本来の姿、育林の役割などを体感して頂くことも願って、平成13年5月22日福澤諭吉先生没後百年を機に57名が発起人となり「福澤育林友の会」が発足しました。

福澤記念育林会の解散と学校林への移行
(財)福澤記念育林会は、当初の目的である「学校林」の育成に努め、種々の活動を行ってきましたが、平成20年12月に施行された新公益法人制度に伴い、今後の財団運営に危機感を持ち、平成23年3月末日に財団を解散し、全ての財産を慶應義塾に寄附しました。こうして、約160ヘクタールの山林(所有林;80.73ha 分収林80.86haほか)が、慶應義塾の学校林となりました。

学校林の今後の展望
名実ともに慶應義塾の学校林となり、今後は更に幅広く育林教育や山林や環境に関する研究の促進および助成、地域社会との連携、環境保護への貢献などを目的と して、幼稚舎生をはじめとする一貫校の生徒、大学生、教職員、塾員、一般の方々まで活用が出来るよう検討が進められています。

 

この会に加入いただき、共に慶應義塾の学校林を大きく育てませんか。

※ご入会をご希望の方は、福澤育林友の会ホームページ(URL https://ikurin.jp/)の入会フォームよりお願い申し上げます。